第10回日本視野画像学会学術集会

会長挨拶


第10回日本視野画像学会学術集会
開催にあたって





第10回日本視野画像学会学術集会
会長 山崎 芳夫
山崎眼科医院


 このたび、第10回日本視野画像学会学術集会を、2021年4月24日(土)、25日(日)の2日間にわたり、東京・両国の国際ファッションセンター(KFC) Hall & Roomsにて開催させて頂くことになりました。
 本学会は視科学の中核を担う「視野学」の研究発展の場として1980年に日本視野研究会として発足し、2011年には日本視野学会に移行。さらに2019年には日本視野画像学会(Japan Imaging and Perimetry Society: JIPS)として「視野学」と「画像診断」を網羅する学術団体に発展して参りました。眼科診断機器の目覚ましい進歩に伴い、眼球の構造変化が詳細に理解可能となり、機能変化の検出も格段に精度が向上すると同時に、両者の対応評価には沢山の課題が生じています。
 そこで、今回の学会テーマは『構造と機能の架け橋』と致しました。シンポジウムでは「緑内障」・「近視」・「網膜疾患」を取り上げました。各分野の若手研究者による最新の研究成果の発表を通じ、『構造と機能』の対応評価について課題の整理が出来ることを期待しています。本学会の特別講演であるJIPSレクチャーは、松尾治亘教授やErik Greve教授の下で視野学の研鑽を積まれた鈴村弘隆先生に「視野とQOL」について御講演を頂きます。また、教育講演であるJIPSコーチングセミナーでは、視野検査の実践的なノウハウについて小児や高齢者の検査に精通したエキスパートからアドバイスを受け、明日からの臨床に役立つ情報が得られるものと確信しております。
 今回、開催地となる「両国」の地名は、江戸時代に武蔵野と下総の2つの国にかかる橋が出来たことから“両国”という地名の由来と言われています。かつて2つの国を繋いだ橋のように本学会の特徴である視野と画像、構造と機能の専門家が集い、横断的にコミュニケーションを図れる場としての架け橋にできればと考えております。